【月燈標本】の世界観おぼえがき
Install Theme

まずはじめに

「月燈標本」で取り扱っている物語は殆ど同一の世界観で描かれています。
作中にはいくつかの国(と他の世界)が存在していますが、このタンブラー内では、話の舞台として使われているアデライードのことのみを取り扱っています。
メモ書きです。
時代は割合適当な感じです。


-------(ここからおぼえがき)-------

◎アデライードについて

アデライード(Adélaïde)。
常に雪が降ることから、白雪野国と呼ぶ国民もいますが、少数派です。
小国を自称していますが、さほど狭くはないようです。
基本的には東西南北の四領と、中央に位置する王都、それから南を除いた三領に隣接する「森」によって構成されています。
土地は菱形に近い形をしています。

国では四季を通して雪が降ります。夏はあまり暑くなりません。
農業には向いていないはずですが、「雪の上でも種を蒔けば実りがある」と言われています。
事実、なんらかの加護によってか、致命的な飢饉に陥ったことのない豊かな国です。

王政を敷いていますが、五公家(公爵家)およびに三侯(侯爵家)を筆頭とした貴族院が存在し、だいたいは協議によって政が進められています。
現在は公爵・侯爵ともにひとつずつ欠けています。
貴族院に属する貴族もたいていは領民による協議の場を抱えているため、大きく見れば民主主義に近い部分もあります。が、抱えていない貴族もいます。

爵位は基本的に 公爵(人間のみ、血統による)≧侯爵(幻獣のみ、血統による)>伯爵(種族問わず、主に血統による)>子爵(種族問わず、血統以外に叙勲がある)>男爵(種族問わず、ほぼ叙勲による) というかたちです。
王よりも偉いものとして国のあるじたる竜がいますが、政に関わってくることはありません。
竜の司祭長は公爵家の人間から生まれ、黒髪黒目をしています。なお、それ以外に純血の国民で黒髪黒目の組み合わせは生まれて来ないとされています。

領主に関しては「領地を治めている一番えらい人(公爵・侯爵・辺境伯)」から子爵以下に自分の領地を渡してやることで領主になれるそうです。
が、王家から土地を与えられたような子爵以下の貴族もいるため、実情はもう少し曖昧かつ複雑です。


◎アデライードの種族

アデライードでは基本的に種族の差別がありません。
外部からの流入によって新しい種族がやって来たり、混血が進んでいるため、どの種族も法律上の区分の上では「ひと」として扱います。
が、領地によっては一種類の種族が幅を利かせているような場所もあります。
また、実際は種族によっては職業が限られる場合もあります(吸血鬼が昼の仕事に就けない、など)。
結局のところは不文律が多く、現場の判断に任せる部分が多くなっています。

唯一特別視されている種族として、「幻獣」と呼ばれる(国の存在する土地の)在来種がいます。
彼らは国のあるじたる竜の血を引いており、繋がりがあるため、「ひと」とは法律上で区分されています。しかしながら、実際の扱いは「ひと」と差がありません。


◎竜について

アデライードには、国と同じ名前の竜があるじとして存在します。
そもそも国としてのアデライード自体がこの竜そのものであると言われていますが、竜が個体として存在するため、「同名の(神に近い)竜」として認識している人間の方が多数です。

竜のアデライードは特に定まった竜としての形を持たず、好きなだけ生きられる存在と言われています。
同様に意識もまた定まった形を持たないため、放っておくと自信を忘却する形で霧散します。
そのため国にひとを住まわせるための約束事として、すべてのひとの死後にその記憶を閲覧する権限を有し、自分に関する記憶を読み取ることで自身の存在を確固たるものとしています。
それによって国の形が守られているのですが、欠点としてアデライードに関する伝承の変化などの影響を受け易く、その意識の変化によって国の方にも変化が起きることが多々あります。

-------(ここまでおぼえがき)-------

◎各領地
 西方領(公爵領)
 北方領(辺境伯領→侯爵領)
 蜘蛛の巣の谷(自治区)